2014年9月29日月曜日

六本木・国立新美術館で「チューリヒ美術館展」を観る


ようやく、秋めいた気候になってきて

美術展も真っ盛りである。

「北斎展」「菱田春草展」「日本国宝展」「ウフィツィ美術館展」など、
大型の展覧会が、この秋は目白押しである。

どの展覧会から行こうかと迷っているうちに、
日がたって見逃すことがないように気をつけねば、と
嬉しい緊張状態にある。

今日は、以前から前売り券を購入し、
チラシを眺めて、開催を心待ちにしていた、「チューリヒ美術館展」へ。

六本木の国立新美術館で開催中である(9/25ー12/15)。

こんな斬新なデザインのチラシは今までに見たことがなかった。
これを眺めていると、展覧会への期待も自然に高まるというものである。



























































10時30分、友人と、会場入り口で待ち合わせる。
チケット売り場の方は、長蛇の列だったから、
前売り券を買っておいて、「よかった~」。

















会場内は、「時代の部屋」と「巨匠の部屋」に分けられ、
鑑賞者にとっては、わかりやすく、見やすい、よく考えられた構成である。




















チューリヒ美術館は、10万点の作品を所蔵する、スイスを代表する美術館。
これまで、日本で、まとめてコレクションを紹介する機会はなかったという。

モネをはじめとする印象派の作品も多い。
見慣れたやわらかさ、明るさとは少し違う、抑えのきいた色調の絵が並ぶ。

どの作品からも、美しさだけではない、絵画の持つ力強さというものを
感じることができた。

(絵葉書は、ドガ、セザンヌ、ゴッホの作品)




























自分自身の内面を投影する作品をつくる、表現主義の画家たち
(ベックマン、キルヒナー、ココシュカ等)も、強いエネルギーを発していた。

これまで、「ドイツ表現主義」「オーストリア表現主義」などの絵は、
画集などで観て頭ではわかったつもりになっていたが、
実物のもつ迫力と、時代の流れに沿った展示のおかげで、
特色を肌で感じとることができたように思う。

(絵葉書は、キルヒナー、ココシュカの作品)












































画家たちと同時代を生きた、音楽家たちの曲をBGMにした
音声ガイドも、展覧会の会場をより豊かな空間に仕立てている。

満足のいく内容だった。



地下のミュージアムショップに立ち寄って、
それぞれに、気に入りのモノを見つけて、美術館を出る。














































外は日差しが強く、まぶしかった。
でも、風はすっかり秋、である。


そのあとは、ミッドタウンに隣接している「MERCEDES me」のカフェで
カジュアルなランチタイム。




 
 
ポップコーンを組み合わせたオリジナルのランチセットとデザートを
楽しんだ。
 





















話が弾み、約2時間は居ただろうか。
15時を過ぎてカフェを出る。


「MERCEDES me」の隣にある、軽井沢のパン店・浅野屋へ。





















購入したローズマリーフォカッチャとライ麦全粒粉パンは、正解だった。
六本木へ行くたびに、立ち寄る店になりそうだ。